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親友。



「生きろ!浸ってんな!お前はまだ生きてない。」

「これから先、『あー生きてるなー』って思えるときが、絶対に来るって!」



熱いなぁ。

こんなくさいセリフもすんなりと受け取れたのは、

高校時代を共に過ごして、語り明かした記憶があるからでしょう。

どこまでいっても高校の頃のままなんですね。



    ◇


2年ほど前。

落ち込んでいるときに、10年ぶりくらいで電話したんですが、

仕事帰りに駆けつけてくれました。

「親友」ってありがたいですね。


高校のときに、一人の女子を取り合って。

結果、オイラが勝ちました。


その後は疎遠になっていたんですが・・・


彼は受験にも失敗してクサっていた。

アルバイトを転々としながら、風俗通いの日々。

自分が順風満帆のときに、彼が辛酸を舐めていたとは・・・全く知りませんでした。


奴は、そんな「クソッタレ」な日々の中から、「自分の底」を作ったんでしょう。


今では、自慢だったフェアレディZをヴィッツに乗り換えて、

マイホームに頭を悩ます、よきパパ。

持ち前の人柄を活かして、人脈を広げていき、仕事も順調みたいです。


    ◇


順調なときは、誰だって上手くやれるに決まってる。

躓いたときにどうするのか? 

そこで真価が問われるんでしょう。


「クソッタレ」な経験は、必ずしも「クソッタレ」な結果に終わるわけじゃない。

「自分の底」を知っている人間は誰よりも強い。


おれだって自分なりに、どん底を味わい這い上がってきた。

次に奴に会うときは、笑っていられるように頑張ろう。

てか、負けねーからな、コラ(笑)。

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